バイオバンクの取り組み JCOG以外の研究者/企業のみなさまへ

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バイオバンクの取り組み
JCOG以外の研究者/企業のみなさまへ

JCOGの取り組み - JCOGバイオバンク(共通バンキング)

JCOGでは、JCOG試験に登録された患者を対象として

  1. 事前に計画された試料解析研究の有無によらず全JCOG試験共通の実施計画書に基づいて血液試料を収集したり、特定の附随研究プロトコールに基づいて血液試料や病理組織試料を収集し、

  2. 試料をJCOG-BBJ連携バイオバンクで一括保管し、

  3. 将来実施される試料解析研究に対して試料および診療情報を提供する

という一連の作業(バイオバンク)を実施しています。
JCOG研究者との共同研究として、これらバンキングされた試料の利用が可能ですので、ご希望の方はバイオバンク調整事務局(Webmaster@ml.jcog.jp)までお問い合わせください。

実施状況

JCOGバイオバンクに参加しているJCOG試験及び試料数はこちらをご覧ください。

試料・情報の提供方法、条件

①試料・情報の提供方法

JCOGバイオバンクで収集している試料、試料に紐付く臨床情報は匿名化されたIDで提供されます。
i) 血漿:チューブ単位で提供
ii)血球DNA:必要量がプレートに分注される形で提供
iii)日常診療における保存病理組織:要相談

②試料・情報の提供条件

現在、JCOG以外の研究者や企業等への分譲は行っていませんが、JCOG研究者との共同研究として試料解析研究を実施することは可能です。共同研究の実施や、収集試料・情報、保管条件等についてご不明な点がありましたら、バイオバンク調整事務局(Webmaster@ML.JCOG.JP )までお問い合わせください。

試料の種類、収集・保管条件、臨床情報

JCOGバイオバンクで収集している試料の種類や収集・保管条件、試料に紐付く臨床情報等は以下のとおりです。

①試料の種類、収集・保管条件

i)血液(全血)

 (1) 採取条件
  ▶1ポイント採血
  ▶本体研究のプロトコール治療開始前の採血が原則だが、プロトコール治療開始後の採血も許容
  ▶EDTA Na入り採血管7 mL×2本(計14 mL)の静脈血を採血
  ▶試料搬送・処理業者に手渡すまで、各施設で4℃保管

 (2) 処理内容
  ▶原則として採血管提出翌日に、試料搬送・処理業者の研究所に採血管が届けられる。
  ▶血漿と血球の分離、および血球成分からDNA抽出
  ▶DNAは100 ng/μLに濃度調整
  ▶血漿、およびDNAは専用チューブに分注
  ▶BBJに搬送するまで血漿は-20℃、DNAは4℃にて一時保管

 (3) 保管条件(BBJ内)
  ▶血漿:液体窒素タンク内にて保管
  ▶血球DNA: 4℃にて保管

ii)日常診療における保存病理組織

診療後の保存病理組織に関しては将来の利用についての同意のみを得ることとし、実際の収集は、試料解析研究計画時に研究内容に最も適した手順を実施計画書に定めた上で収集。

②臨床情報

JCOGバイオバンクの試料は、すべてJCOGが実施している臨床試験(JCOG試験)に紐付いています。
臨床情報は、JCOG試験の研究実施計画書(プロトコール)で規定された均一性の高い患者集団に対して、一定の治療方針、規準により評価された有害事象や治療効果、予後などの臨床情報が収集され、JCOGデータセンターのデータマネージャーによりクリーニングされた後にデータベース化されています。


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