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JCOGの基本情報肺がん内科グループLung Cancer Study Group:LCSG

  • グループ代表者:田村友秀(国立がん研究センター中央病院)
  • グループ事務局:山本昇(国立がん研究センター中央病院)
  • グループ代表委員:後藤功一(国立がん研究センター東病院)
    軒原浩(国立がん研究センター中央病院)
    岡本浩明(横浜市立市民病院)
    仁保誠治(国立がん研究センター東病院)
    高橋利明(静岡県立静岡がんセンター)

※グループ代表委員とは、グループで行われる臨床試験の計画、実施の際に中心的な役割を担うメンバーです。

概要

肺がんは男性のがん死亡の第一位、女性でも胃がんに次いで第二位を占めます。年齢調整死亡率は減少傾向ながら、死亡総数は、とくに高齢層において、依然増加しています。肺がんの多くは進行期で発見され、その予後は不良であり、新たな治療法の開発が急務とされます。JCOG肺がん内科グループは、進行肺がんやその他の胸部悪性腫瘍に対する、より有効な新治療法の確立を目的としています。肺がん内科グループは全国の肺がん治療の主要38施設で構成され、新治療法の確立のための臨床試験を意欲的に実施しています。

研究のあゆみ

肺がん内科グループが最初の臨床試験JCOG8502を開始したのは1985年です。幸いにも、JCOG8502は、世界中で高い評価を受けました。それから現在まで、実施した臨床試験は40を超え、参加された患者さんも3000人を超えます。日本の進行肺がんに対する臨床研究は現在世界のトップレベルにあります。とくに小細胞肺がんに対する治療の発展について、われわれの研究成果なしで語ることはできません。
肺がんは、生物学的特性や治療への反応性の違いから、小細胞がんと非小細胞肺がん(腺がん、扁平上皮がん、大細胞がんなど)に分けられます。
肺がんの10数%を占める小細胞肺がんは、進行が早い反面、当初の化学療法や放射線療法に高い感受性を示します。遠隔転移があるなど病変が進行した進展型では、化学療法単独の治療がなされます。JCOG8502の結果などからシスプラチンとエトポシドの併用療法が長い間標準的治療とされてきましたが、JCOG9511でシスプラチンとイリノテカンの併用療法がこれより優れることを報告し、世界中から注目を集めました。現在は、シスプラチンとアムルビシンの併用療法を評価するJCOG0509を実施中です。他にも、高齢者を対象としたJCOG9702、再発例を対象としたJCOG0605、JCOG0901を実施しています。病変が一側胸郭に留まる限局型では、シスプラチンとエトポシドの併用化学療法と胸部放射線療法との同時併用が標準的治療とされています。この治療の確立には、JCOG9104が大きく貢献しています。さらにJCOG0202ではこの治療にイリノテカンを組み込んだ治療法を評価しています。
肺がんの大部分を占める非小細胞肺がんにおいて、遠隔転移のあるIV期では化学療法による治療、切除不能な局所進行III期では化学療法と胸部放射線療法の併用がなされます。JCOG肺がん内科グループでは、III期に対するフルドースの化学療法と胸部放射線療法の同時併用について10あまりの試験を実施してきました。高齢者非小細胞肺がんに対しては、III期症例に対するJCOG0301の他、IV期のunfit例に対してシスプラチンの意義を検討するJCOG0207を実施し、さらに西日本がん研究機構(WJOG)と共同でJCOG0803が進行中です。

今後の展望

肺がん化学療法はゆっくりながら、着実に進歩していますが、まだまだ満足できるものではありません。肺がん内科グループでは、さらに優れた治療法の開発と確立を目指して、活動を続けてゆきます。

※グループ活動の紹介文は、2010年7月に更新したものです。

試験一覧

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