- グループ代表者:森谷冝皓(国立がん研究センター中央病院)
- グループ事務局:島田安博(国立がん研究センター中央病院)
- グループ代表委員:濱口哲弥(国立がん研究センター中央病院)
グループ代表委員:猪股雅史(大分大学医学部)
グループ代表委員:金光幸秀(愛知県がんセンター中央病院)
グループ代表委員:伊藤雅昭(国立がん研究センター東病院)
グループ代表委員:山崎健太郎(静岡県立静岡がんセンター)
※グループ代表委員とは、グループで行われる臨床試験の計画、実施の際に中心的な役割を担うメンバーです。
わが国における大腸がんの増加は著しく、数年後には罹患率で胃がんを追い越し日本人トップの固形がんになると予測されています。死因においても肺がんについで第二位になると言われており、女性ではすでに死因の第一位となっています。したがって、エビデンスに基づいた大腸がん治療体系を構築することは緊急の課題であります。大腸がんには結腸がん、直腸がん、肛門管がんがあります。主な治療法は外科的ないしは内視鏡的切除です。しかし、リンパ節転移、肝転移など原発巣から二次的に進展したstage III、stage IVあるいは再発がんなどでは切除に加え、化学療法や放射線治療などの併用が原則的に行われます。
2001年10月、大腸がん外科グループとしてJCOGへの参加が認められました。私共の基本ポリシーは臨床現場での問題点に対し、大規模臨床試験で解答を出し、世界をリードし、ガイドラインに採用されるようなエビデンスを構築しようとするものです。最初の5年間、グループ内で、様々な研究課題の議論を経て、1.JCOG0205:Stage IIIの治癒切除大腸がんに対する術後補助化学療法としての静注療法と経口療法のランダム化比較試験 2.JCOG0212:臨床病期II,IIIの下部直腸がんに対する神経温存D3郭清術の意義に関するランダム化比較試験 3.JCOG0404:進行大腸がんに対する腹腔鏡下手術と開腹手術の根治性に関するランダム化比較試験 4.JCOG0603:肝転移切除後患者を対象にしたmFOLFOX6対手術単独療法比較試験 となってプロトコールとして結実しました。
JCOG0205、JCOG0404は1,000例以上の登録が終了し解析結果が待たれるところです。JCOG0212は700例の登録終了間近です。一方、JCOG0603は有害事象による登録の中断、プロトコールの改訂を経て、登録再開に漕ぎ着けました。この試練を糧として、参加施設は遅れを取り戻すべく力強いアクセルを踏んでいるところです。わが国の手術単独成績は良好で海外との較差があり海外成績の外挿の妥当性は不明であります。そこでポストJCOG0205として、StageIII大腸がんに対する術後補助療法に関する経口療法(S1 対 Capecitabine)の比較試験JCOG0910(CAPS)が開始されました。また、放射線治療医の積極的参加のもと、肛門管扁平上皮がんに対するS1 +MMC+RadのJCOG0903(SMART)も開始されました。結腸がんに対する手術手技であるno-touch isolationの功罪に関するJCOG1006の開始に向け、準備をすすめているところです。
このようにJCOG内最大患者登録数グループへの復権に向けた体制作りは軌道に乗りました。患者登録に応じた民主的研究費配分や施設入れ替えを積極的に行いグループの活性化に努めています。この10年間、大腸外科医、肝臓外科医、腫瘍内科医、放射線治療医の共同研究体制へグループを発展させることができたと考えています。その結果、グループ名も大腸がん外科グループから大腸がんグループに変更し、スクラムは強固なものになりました。そして、次の10年、世界に認知されるグループへと飛躍したいと決意を新たにしています。
※グループ活動の紹介文は、2010年7月に更新したものです。











