JCOGの基本情報脳腫瘍グループBrain Tumor Study Group:BTSG

  • グループ代表者:西川亮(埼玉医科大学国際医療センター)
  • グループ事務局:成田善孝(国立がん研究センター中央病院)
  • 主任研究者:西川亮(埼玉医科大学国際医療センター)
    成田善孝(国立がん研究センター中央病院)
    永根基雄(杏林大学医学部)
  • グループ代表委員:宮北康二(国立がん研究センター中央病院)
    荒川芳輝(京都大学医学研究科)
    三島一彦(埼玉医科大学国際医療センター)
    丸山隆志(東京女子医科大学)
    山崎文之(広島大学大学院医歯薬保健学総合研究院)
    永根基雄(杏林大学医学部)
  • 設立:2003年

※グループ代表委員とは、グループで行われる臨床試験の計画、実施の際に中心的な役割を担うメンバーです。
※主任研究者に関する詳しい情報は、共同研究班一覧をご覧ください。

概要

脳腫瘍とは頭蓋内にできる新生物(腫瘍)の総称です。脳を構成する組織自体から発生する原発性脳腫瘍と、他臓器の悪性腫瘍が脳に転移してきた転移性脳腫瘍とに分けられます。原発性脳腫瘍は人口10万人に対し、1年間に14~20人程度発生すると報告されていますが、その30%程度が神経膠腫(グリオーマ)と呼ばれる腫瘍です。神経膠腫の代表は星細胞腫で、グレードが1から4までに分類され、グレード3および4が、通常、悪性神経膠腫と呼ばれており、いまだに5年生存率がそれぞれ40%、10%と予後不良の疾患です。
一方、がんは、年間75万人に発生すると言われ、その10%が転移性脳腫瘍を発症すると言われています。転移性脳腫瘍の約半数は肺がんからの転移であり、乳がん、大腸がんがそれに続きます。
JCOG脳腫瘍グループは2002年に結成され、国立がん研究センター中央病院の脳脊髄腫瘍科が事務局となり、全国の大学病院の脳神経外科施設を中心に構成されています。2017年5月の時点で35施設が参加しており、いろいろな脳腫瘍に対する標準治療を開発するための臨床試験を行っています。

研究のあゆみ

2004年4月より「星細胞腫Grade 3・4に対する化学放射線療法としてのACNU単独療法とProcarbazine+ACNU併用療法とのランダム化第II/III相試験(JCOG0305)」というタイトルで、星細胞腫グレード3または4の患者さんを対象とし、手術後、ACNU(ニドラン)のみを併用した放射線治療を行う群と、ニドランとプロカルバジンの両者を併用して放射線治療を行う群との比較試験を実施しました。この試験は、第II相段階で登録を終了して解析を行った結果、プロカルバジンを併用することには意義が無いことが確認されました。
2010年4月からは、テモゾロミド併用放射線治療にインターフェロン-βを加えた際の上乗せ効果をみる「初発膠芽腫に対するインターフェロン-β+テモゾロミド併用化学放射線療法のランダム化第II相試験(JCOG0911)」を開始しました。2014年6月に最終解析結果が明らかとなりましたが、インターフェロン-βを併用することの意義は否定されてしまいました。神経膠腫の治療成績改善のためには世界中が知恵を絞っています。当グループもその後、神経膠腫グレード3に対する試験「初発退形成性神経膠腫に対する術後塩酸ニムスチン(ACNU)化学放射線療法先行再発時テモゾロミド化学療法をテモゾロミド化学放射線療法と比較するランダム化第III相試験(JCOG1016)」を2014年5月に、星細胞腫グレード2に対する試験「手術後残存腫瘍のあるWHO GradeII星細胞腫に対する放射線単独治療とテモゾロミド併用放射線療法を比較するランダム化第III相試験(JCOG1303)」を2014年7月に開始しました。

一方、転移性脳腫瘍については、2006年1月から「転移性脳腫瘍に対する、腫瘍摘出術+全脳照射と腫瘍摘出術+Salvage Radiation Therapyとのランダム化比較試験(JCOG0504)」という試験を行いました。これは、1つが3cm以上の直径を持つ4個までの転移性脳腫瘍の最大径のものを摘出後、すぐに放射線全脳照射を行う群と、術後全脳照射は行わずに残存あるいは再発腫瘍に対しガンマナイフなどの定位放射線治療を行う群との比較試験です。2015年12月に最終解析結果が明らかとなり、後者の非劣性が証明されました。この結果、この条件に当てはまる場合には、手術直後に全脳照射を行う必要がなくなり、それによる高次脳機能障害の発生を防げる可能性があります。この試験結果は2016年の米国臨床腫瘍学会(ASCO)で口演発表を行いました。

また、近年増加傾向にある悪性脳腫瘍の1つである中枢神経系原発悪性リンパ腫に対し、大量メトトレキサートによる化学療法を行った後に、テモゾロミド併用放射線治療および維持化学療法の有効性を検証する試験「初発中枢神経系原発悪性リンパ腫に対する照射前大量メトトレキサート療法+放射線治療と照射前大量メトトレキサート療法+テモゾロミド併用放射線治療+テモゾロミド維持療法とのランダム化比較試験(JCOG1114)」は、先進医療B制度を利用して、保険未収載のテモゾロミドを中枢神経系原発悪性リンパ腫に使うことの意義を検証する試験で、2014年9月に開始されました。

さらに、再発の神経膠腫グレード4=膠芽腫に対する試験「再発膠芽腫に対する用量強化テモゾロミド+ベバシズマブ逐次併用療法をベバシズマブ療法と比較する多施設共同ランダム化第III相試験(JCOG1308)」も、先進医療B制度の下に2016年7月より開始となっています。
臨床試験には時間も掛かりますし、期待通りの結果が得られるとは限りません。しかしJCOG脳腫瘍グループでは、希少疾患であり難治がんである脳腫瘍における標準治療の確立を目指して、国際的にも評価される臨床試験を行ってゆきたいと考えています。

※グループ活動の紹介文は、2017年5月に更新したものです。

試験一覧

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